羽黒山のお参りにりゃんばーちゃんのお供で行ってきました

みなさんこんぬづは、りゃん父です。

ワダスの母、りゃんばーちゃん、最近はお友達と温泉ホテルに平日に連泊するのを趣味にしたりしておりますが、以前は出羽三山参り(月山神社、出羽神社(いではじんじゃと読みます。羽黒山)、湯殿山神社)を30年間にわたって続け、ツアーで宿坊に宿泊しながら1,984mの月山頂上まで登山を伴う参拝もしていたのです。しかしここ10年ほどは高齢ともなり体力も自信がなくなったのか、行かなくなりました。
30年間のうち1度だけ都合が付かず参加できなかった年には、一人で電車とバスを乗り継ぎ、鶴岡市の羽黒山山頂にある出羽神社まで一日がかりの行程で行き毎年お参りするのを途絶えさせなかったのだそうです。
この羽黒山の出羽神社には三神合祭殿というのがあって、月山、湯殿山を含めた三つの神所の神々を合祀しているので、例えばここだけをお参りしただけでも三か所を回ったのと同じご利益があるということなのです。

そこで今回は、ワダスとちゃこPでりゃんばーちゃんを誘い、N坊号で日帰りで、久々に行く羽黒山出羽神社お参りのお供をしてまいりました。


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土曜日の早朝6時に宮城県多賀城市を出て、東北道-山形道を走り1時間半後、山形県寒河江市の寒河江PAで休憩です。
夏休み最初の土曜ということもあって早朝にかかわらず、家族連れが多い。
残念ながら、まだ売店も空いてませんでした。
あと、N坊号もそうだけど、この場所に車停めちゃいけないんだぞ。
(知らなかったわ。・・・・知ってたわよ。)


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8時半には山形道庄内あさひICを下り、羽黒山方面に向かって北に進みます。
この日は天気が良く、山形と秋田の県境の鳥海山もこんなにきれいに見えました。山肌にはまだ雪が残っています。


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羽黒街道にかかる大鳥居が見えてきました。
鳥居の左側奥の大きな建物は高校野球で甲子園ベスト4までになったこともある羽黒高校の体育館。
(こんなところにあったのか。)


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大鳥居通過。


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途中左折し、門前町にあたる手向(「とうげ」と読みます。)地区に入ると一帯は参拝者・修験者のための宿坊が立ち並んでいて、その一番奥の駐車場に到着しました。まだ8時45分でした。


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こちらがりゃんばーちゃんがかつて何度も泊った宿坊「神林(かんばやし)」。宿の主人が天狗の面をかぶって踊る舞や、その面を盃にして飲むお酒が印象に残っているとのこと。今ではこのような茅葺の宿坊も少なったようです。


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茅葺の屋根を葺く材料となる刈茅。チガヤやススキが用いられます。


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歩道を下りた先、道がカーブする箇所の右奥、そこからが出羽三山ということになります。


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神社というか「お山」の入り口の鳥居をくぐります。


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案内図の一番下が現在地。羽黒山山頂までは険しい石段を下りそして登り2kmほど行った先。
りゃんばーちゃんは徒歩で歩き回るつもりは当初ありませんでしたが、せっかくここまで来たので、案内図左下の五重塔のところまで行ってみるということになりました。そこまででも片道15分はかかります。


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出羽三山の入口に当たる随神門(ずいしんもん)。ここから先が神々の領域です。


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随神門をくぐると杉並木が始まります。


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まずは長い下りの石段、継子坂となります。


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石段の脇には苔むした地面やシダ類が密生。


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地表に出た杉の根っこも苔むしています。


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石段を下り切った箇所に小さな社がいくつも建てられています。
それぞれ奉られた神とご利益が違っています。


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りゃんばーちゃんはかつてからお参りの際の賽銭として硬貨を貯めていたのですが、今回それを使い切る機会として、大量の硬貨を持参しました。


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朱塗りの欄干の神橋が見えてきました。


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ここで最近都会では見かけなくなった爬虫類発見!
ヤモリ?イモリ?(ヤモリは家守と書き、イモリは井守と書きます。)
いろいろ調べたら二ホンカナヘビのようですね。ヤモリでもイモリでもないようです。当然ながら井森美幸でもないです。(当たり前だ。)
人が近づいても逃げることなくじっと日向ぼっこしてました。


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祓川(はらいがわ)にかかる神橋の上で、須賀(すが)の滝をバックに記念撮影。
昔、山を詣でる人たちはこの川で身を清めてから山を登ったのだとか。


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神橋から滝の真下に行くとしぶきが飛んできて涼しいです。




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滝や社の所に行くには川に架かる自然石でできた橋を渡りますが、この橋、桁の部分がガウディのようだ。


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ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにおいて、三ツ星に認定された杉並木の道。

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天然記念物の「爺杉(じじすぎ)」のところに来ました。


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樹齢1,000年以上の杉。羽黒山で最も古い木で、高さ48m、根回り12mにもなります。以前は近くに「婆杉」もありましたが明治35年に暴風で倒れてしまったのだそう。


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次にやってきたところは国宝「羽黒山五重塔」。
創建は平安時代。高さ29.4m。


26-2
かつてこの地域が仏教文化の中心であったことから、いわゆる仏塔である五重塔が建築されたわけですが、神仏分離で多くの寺院が取り壊された中、五重塔は壊されずに残され神社の所有となったわけです。


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説明書き。


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五重塔を見てから元来た道を戻り、随神門に向け石段を上ります。


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約1時間かけて戻ってまいりました。
石段の坂道はちょっと辛かったけど、思い切って行ってみて良かったよね。
りゃんばーちゃんが握る杖は過去30回にわたり月山を登山した時の杖。
毎年お参りした神社の焼き印が押されています。年季の入った杖です。


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さて、駐車場に戻ったワダスたちはN坊号で羽黒山山頂の出羽三山神社に向け山道を登ります。


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山頂の駐車場に到着しました。
一番左に停まった黒いタクシー(N坊号は3番目)の奥が神社に続く参拝道になっています。


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参道の脇にはここも杉並木になっていますが、地表に出た根っこが見事。


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アジサイも咲いていました。


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アジサイと言えば、ここで最近都会では見かけなくなった軟体動物発見!
カタピー?
なんだそれ?
おじゃる丸を見ていた人は知ってるよね。(知るか。)
こんなに大きいの、ひさびさに見ました。ゆっくり参道を横切っておりました。


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参道の途中、ちょっと外れた場所にある出羽三山の開祖と言われる蜂子皇子の墳墓があります。


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墳墓と言っても古墳のように土が高く盛られているとかではありません。


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門扉には菊の御紋が。宮内庁管轄ですからね。


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出羽三山神社の鳥居。三つの神社の名が書かれています。


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ここで「下乗」。籠や輿などの乗物から下りなくてはなりません。
「下馬」の場合は馬から下りなくてはなりません。


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鳥居をくぐってすぐ目に入るのは近代的な参集殿と茅葺の古い鐘楼。
この鐘は、蒙古襲来の際、羽黒の龍神の働きで敵の艦船が全部海中に沈んだとされ、そのことに対する感謝の意から鎌倉幕府が羽黒山に奉ったのだそう。


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こちらがメインの三神合祭殿。国の重要文化財。月山・羽黒山・湯殿山の神を一堂に祀っています。立派な茅葺屋根で現在葺き替え工事中。


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こうして見上げて見ると非常に大きな建物です。
高さ28m、桁行24.2m、梁間17m。杉材を使用し内部は総朱塗り、屋根の厚さは2.1mあるそうです。


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急な階段を上ったところでお参り。三つの神社の文字が見えます。
りゃんばーちゃんもワダスらもそれぞれの家庭や親せきに木製のお札を購入。帰宅後神棚に上げておくことにします。


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内部の様子。今まさに神主さんが拝殿で祝詞を上げる準備をしています。


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この三神合祭殿、狛犬も立派。大きさは人間の背丈より高い。
こちらは「阿形(あぎょう)」。


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こちらは「吽形(うんぎょう)」。
なお、昔は唖形は獅子で、吽形が狛犬だったのだそうです。知らなかったわ。


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参集殿の脇にある先祖を供養する霊祭殿。かつては出羽三山は神仏習合で仏教との結びつきが深く、このような社殿があるのです。仏教に結びつきが深いと言えば、例えば湯殿山では即身仏などというのもあります。



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100円を払って、ローソクと線香を購入し焚きました。


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このように塔婆や供養塔が立てられています。水子供養の風車も立てられています。


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水子地蔵や石塔。たくさんの賽銭箱が置かれており、少しずつ分けてお供えしました。
かなり昔の話になりますが、我が家の近所の家で、当時ワダスの兄と同じ年頃の子供2人が用水池に落ちて亡くなるという事故があり、その父親がりゃんばーちゃんたちがツアーで三山参りしていたころ、子の名前を刻んだ重い石塔を背負って月山を登り供養したのだとか。周りの人たちの手も借りながら、本当に大変なお参りだったらしいですが、気持ちは理解できますね。お気の毒です。


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一通りのお参りを終え、行くときの参道とは異なる帰り道の参道を、たくさんの参拝者とともにスッタカスッタカと歩くりゃんばーちゃんとちゃこP。


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駐車場近くまで来たところで、りゃんばーちゃんはかつて何度も寄った土産店「さいとう」に立ち寄り、一休み。


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左の女将さんはお客にお茶を出したり、団子を出したり、玉こんにゃくを売ったり、ソフトを作ったりで大忙し。
旦那さんもいますが、返事は良いがなかなか要領が悪くお客がさばけないので、女将さんがたまにブチ切れて旦那を怒鳴りつけながら仕事を回しておりました。
尻に敷かれているのですね、旦那さん。


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羽黒山を下りる途中、山頂付近に雲がかかった月山が見えました。
3D(遠くを見る並行法)でどうぞ。


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ということでお昼も近くなったので、せっかく日本海まで来たのだから、羽黒山のある鶴岡市から約45分かけて隣の港町「酒田市」で海の幸をいただきます。
酒田港に面したさかた海鮮市場2Fにある庄内浜水揚げの食事処「海鮮どんや とびしま」に来ました。


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この店、セルフサービスの大食堂といったところですが、ネタの活きの良さとめちゃめちゃ安いことから平日でも行列ができます。
この日は当然時間も時間ながら、1階の階段下まで行列ができていました。
中からアナウンスで一組ずつ店内に入ります。
食べ終えて階段を下りる子供たちは、今日から配信「ポケモンGO」か?


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やっと店内に呼ばれたと思ったら、店内でも行列が。
停止線のところで待って、一組ずつメニューと見本を見ながら注文します。


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数量限定の舟盛膳やとびしま膳は当然ながら本日分は終了。
ワダスら3人は刺身定食(1,000円)にしました。
刺身は、鯛、ツブ、マグロ赤身、タコ、ハマチ、トロサーモン、甘えび、スズキの8種類。
こんな安くて良いのでしょうか。


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で、せっかくここまで来たので、各自に中トロ(550円)を追加。
美味しーい!

最後は、市場で活アワビ、ホタルイカとハタハタのおつまみを購入。
で、我が家に帰宅したのは午後4時半ころでした。
結構早かったので、りゃんばーちゃんさえ良ければ、これからもまた何度でも行けるね。


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早朝からお留守番を一人で頑張ったボビたんには、ワンちゃん専用クッキーを買いました。ボビたんご苦労様でした。
(ワンちゃん専用なのに、人間も食べられると言ってちゃこP、食べてたぞ。)

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羽黒山のお参りにりゃんばーちゃんのお供で行ってきました への3件のコメント

  1. 美智 より:

    羽黒山出羽神社お参りレポを楽しく読ませていただきました(^^)
    お母様の嬉しそうなお姿が良いですね(*^▽^*)
    なんだか、写真を通して見ている私にもご利益がありそうです。

    トカゲさんですが、カナヘビではなく、
    ヒガシニホントカゲだと思われます。
    茶色なのは成体だからで、幼体の時のような青系等の派手さは無いです。
    実は2013年に、
    それまでは日本全国でニホントカゲと言われていたけれど、
    調べてみたら東日本のものは別種と分かり、
    ヒガシニホントカゲとなったそうです。
    ちなみに、ニホントカゲの顔はボ~ってしていますが(^^;
    カナヘビはキリッとした顔しています。

    パグに見えるじゅりぃです(^^)/

    • 美智 より:

      忘れてました!!
      3D月山!!
      草原に奥行きが出て、手前のススキ(?)がすぐそこに
      生えていそうで思わず手で触ってみたくなりました。
      まるで自分が草原に立っているかのようで、
      本当に不思議です!!

      • りゃん父 より:

        こんぬづは、りゃん父です。
        長いレポ、お読みいただきありがとうございます。
        今回はりゃんばーちゃんも喜んでくれていたので良かったです。お供した甲斐がありました。

        トカゲに関するご教示ありがとうございます。さすがです。ヒガシニホントカゲ、知りませんでした。
        東日本ナントカ会議みたいなのは出たりしてるんですけどね。....関係無いですね。

        じゅりぃちゃんはパグの血が流れているので毛が短いとパグに見えますね。
        サマーカットでとても涼しげです。

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